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取扱説明書


製品概要

組込み系のプログラミングの学習や、各種のセンサーを使用した実験など、様々な分野でESP32系の開発ボードを使用したプログラミングが行われています。このような用途では、ブレッドボード上に開発ボードとセンサー類を配置し、ジャンプワイヤーで配線して回路を構成することが多いのですが、回路の作成が面倒であったり、配線を間違えたり、接触が不安定だったりと、様々な問題に遭遇します。

入出力とセンサー

ESP32-SLIM-PLUSは典型的なプログラミングの学習や実験に使用される、センサー、スピーカー、スイッチなどを基板上に装備し、ESP32-SLIM-PLUSだけで多用な用途で利用することができるように設計されています。

ESP32-SLIM-PLUSには以下の様な入出力やセンサーが搭載されています。

  • 温度・湿度センサー AHT20
  • 加速度センサー KXTJ3-1057
  • 明るさセンサー
  • タクトスイッチX2
  • 圧電スピーカー
  • WS2812タイプ カラーLEDX3
  • LEDX1

OLEDディスプレイ(オプション)

開発基板上にオプションでOLEDディスプレイも装備できるため、センサーの値や、ネットワークから取得したデータなどを表示することができます。

OLED ディスプレイは、128×64 ドットのグラフィックディスプレイになっており、ボードの稼働状態や利用者に伝えたい情報を、画像や文字で分かり易く表示できるようになります。
ネット上などで公開されているESP32-WROOM-32 のサンプルスケッチでは、IP アドレスや様々な情報をPC 上でシリアルモニタに表示する例が多いですが、実際の運用ではESP32-WROOM-32をPC に接続して使用することは少ないため、運用時に必要な情報を確認することができないという問題があります。
ESP32-SLIM-PLUS では、面倒な配線等を行うことなく開発ボード上にOLED ディスプレイを搭載できるため、PC と切り離して単独で運用している場合でも、様々な情報をOLED に表示し確認することができます。

MicroPythonの利用

特にMicroPythonを使用する場合には、ESP32-SLIM-PLUS専用のファームウェアを提供しています。ESP32-SLIM-PLUSに搭載されている入出力やセンサーを使用する際には、そのドライバーやライブラリが必要となりますが、ESP32-SLIM-PLUS専用のファームウェアにはそれらが最初から組み込まれているため、面倒な準備作業なしに様々なプログラミングに取り組むことができます。

ESP32系のプログラミングに慣れて、様々なアプリケーションの構築を考えている方や、これから様々なセンサーなどを使用したESP32系のプログラミングを学びたい方に、ESP32-SLIM-PLUSは最適な開発ボードとなっています。

ESP32-SLIM-PLUSの特徴

ESP32-SLIM-PLUSは以下のような特徴を持っています。

  • ESP32-WROOM-32Eの8M Flash, 2M PSRAM 版を搭載しています。
  • ネットワークと接続するためのWiFi やBluetooth のネットワーク機能を利用できます。
  • 出力としてOLEDディスプレイやカラーLED、圧電スピーカーを搭載しています。
  • 温度、湿度、加速度センサーを搭載しています。
  • 2個のタクトスイッチを搭載しています。
  • カラーLEDマトリックスなどを接続できる接続端子を備えています。
  • ESP32-SLIM-PLUSの機能を効果的に利用できるように構成された専用のMicroPythonファームウェアを利用できます。
  • Arduinoでプログラミングを楽しむことができます。
  • Type-CのUSB インターフェースを装備しています。
  • ドロップアウトが300mV と少ない1.5A の電圧レギュレータを搭載し、ESP32-WROOM-32E に安定した電力を供給できます。


MICROPYTHONでのプログラミング

ESP32-SLIM-PLUSの機能を最大限に発揮できるように構成されたMicroPythonファームウェアをご利用いただけます。以下のページからダウンロードしてご利用ください。

MicroPython用のプログラミング環境はいくつかありますが、定評のあるThonnyの使用法を紹介します。

ESP32-SLIM-PLUSのMicroPythonでのプログラミング情報を以下に示します。

Microdotを使用したWEBサーバーの構築法を紹介します。センサー類で得られた情報をスマートフォンで参照したり、スマートフォンで、表示メッセージを送ったり音を鳴らしたりすることができるようになります。


回路図


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