概要と注意点
OLED ディスプレイやブレークアウトモジュールのピンを少し加工することにより、多くの場合はんだ付けせずにESP32-KEY-R2 等の端子にディスプレイを取り付けて利用できるようになります。
以下に示す方法は、少し変則的な方法になりますが、はんだ付けもピンソケットも必要のない便利な方法ですので、必要に応じてご活用ください。この方法では、端子をはんだ付けしていないので不必要な時にはディスプレイやモジュールを取り外せますし、取り外したときには基板にピンソケットなどが残ってかさばることもありません。
ただし、基板のスルーホールはこのような使い方を想定して作られてはいないため、安定して使用できないことも考えられますし、さらには、ピンの挿抜を繰り返すと、接触不良やスルーホールの銅箔が剥離する可能性もあることをご承知*1の上ご活用ください。
ピンの加工と基板への取り付け
具体的には、ディスプレイのピンの先端部分を図に示すように、ピンの並びの中心線から交互に上下に少しずつずらすように、ピンを根元から少し曲げます。
上下への変位量が大きすぎると、開発基盤の端子穴にピンを差し込むことが非常に難しくなりますし、変位量が小さいと、ピンがばねの効果でスルーホールの壁面に押し付けられて接触する力が弱くなり、
接触不良となる可能性が高くなるので少し慣れや調整が必要です。
ピンを加工したディスプレイを基板の端子に取り付ける際には、図3.2 に示すように、ピンの先が基板の端子の裏側に少し抜けた程度の位置で止めてください。ディスプレイのピンの根元まで基板の端子差し込むと、ピンの根元でばピンを曲げて得られたばねの効果がないので、接触不良となる可能性が高くなります。