REDUINO-GHOSTの回路図を以下に示します。
ATTINY25は、ハック用パーツでキットには含まれていません。ATTINY25は、グラフィックLCDが必要とするクロックの供給と、タクトスイッチの活性化制御を行う制御線の制御に利用します。これにより、ATMEGA644Pのピンを2本節約 :-P することと、グラフィックLCDのクロックがATMEGA644Pの稼働状況に関わらず供給されるようになります。
REDUINO-GHOSTには、AD変換用の電圧リファレンスとして、MCP1541(オプション)を搭載できるように回路が構成されています。MCP1541の出力とATMEGA168のAREF端子の間には保護用の抵抗が組み込まれており、AREFが外部入力以外に設定された場合でも、問題が生じないように配慮されています。
ATMEGA644PのRXD0端子とRS232/USBドライバの端子には、保護用の抵抗を組み込んでいます。従って、スケッチでRX端子を通常のデジタル出力に設定して利用しても、RS232/USBドライバの出力と競合してダメージを受けることがないようになっています。
Sanguinoでのデジタルポート、アナログポートのピン構成を示します。
REDUINO-VALKYRIEでは、文字LCDがI/Oピン(特にアナログピン)のある程度の部分を占めていますが、グラフィック/文字LCDやそのほかの表示装置が必要ない用途であれば、それをソケットからはずすことにより、ほとんどのI/Oピンをスケッチで自由に利用できるようになります。
どのような経緯あるいは制約があったのかわかりませんが、標準(ATMEGA168版)のArduinoでは、PDポートからデジタルI/Oピンの番号が振られているのに対して、Sanguinoでは、PBポートから番号が振られており、若干の注意が必要です。
デジタルポート
Arduinoポート | 端子名 | 接続先 | 備考 |
---|---|---|---|
D0 | PB0 | ブートモニタLED | |
D1 | PB1 | ||
D2 | PB2/INT2 | (*SW有効化) | |
D3 | PB3/OC0A | (*LCD:R/~W) | PWM |
D4 | PB4/OC0B/~SS | LED2、 (GLCD:CL) | PWM |
D5 | PB5/MOSI | ||
D6 | PB6/MISO | ||
D7 | PB7/SCK | ||
D8 | PD0/RXD0 | USB/RS232:TX | |
D9 | PD1/TXD0 | USB/RS232:RX | |
D10 | PD2/RXD1/INT0 | (*GLCD:~CS1) | |
D11 | PD3/TXD1/INT1 | (*GLCD:~CS2) | |
D12 | PD4/OC1B | PWM | |
D13 | PD5/OC1A | PWM | |
D14 | PD6/OC2B | (GLCD:~CS1) | PWM |
D15 | PD7/OC2A | (*GLCD:CL)、(GLCD:~CS2) | PWM |
D16 | PC0/SCL | ||
D17 | PC1/SDA | ||
D18 | PC2 | GLCD:DB0 | |
D19 | PC3 | GLCD:DB1 | |
D20 | PC4 | GLCD:DB2 | |
D21 | PC5 | GLCD:DB3 | |
D22 | PC6 | GLCD:A0/CLCD:RS | |
D23 | PC7 | GLCD:E/CLCD:E |
アナログポートはデジタルI/Oとして利用できるのは、標準のArduinoと同様ですが、デジタルI/Oピン番号の振り方が、アナログピン番号と逆順に振られているので注意が必要です。
アナログポート
Arduinoポート | 端子名 | 接続先 | 備考 |
---|---|---|---|
A0/D31 | PA0 | ||
A1/D30 | PA1 | ||
A2/D29 | PA2 | ||
A3/D28 | PA3 | ||
A4/D27 | PA4 | GLCD:DB0 | |
A5/D26 | PA5 | GLCD:DB1 | |
A6/D25 | PA6 | GLCD:DB2 | |
A7/D24 | PA7 | GLCD:DB3 |