PICSYS16でのプログラムの作成法を説明します。
PICSYS16-CLCD
最初は少し面倒に思われるかもしれませんが、1度MPLABのプロジェクトを作ってしまえば、それを使いまわしできるので、2個目以降のプログラムの作成はとても楽になります。:-)
PICSYS16のパッケージ内容を簡単に説明します。
PICSYS16のパッケージ内容
PICSYS16を利用するために必要なソフトウェアを以下に示します。
このほかに、作成されたプログラムをターゲットに書き込むために、PICkit2/3などのプログラムライタが必要です。もちろんマイクロファンのボードもね :-)
PICSYS16を利用できるボードを以下に示します。
PICSYS16の利用には、PICSYS16-CLCDが最適です。PICSYS16-CLCDには、さまざまな改良が施された新世代のPIC16F1939が搭載されています。PIC16F1939の改良の中でも、特にスタックが8レベルから16レベルに拡張されたことがC言語での利用に大きく役立っています。
PICSYS16を利用するためのMPLAB IDEでのセットアップ作業は以下の通りです。
PICSYS16のプロジェクト例
上記の画面は、PIC-DEV-690RL用のプロジェクトを作成した例です。プロジェクトに以下のようなファイルの登録を行っています。
PICチップの設定
MPALB IDEの[Configure - Select Device...]メニューを開き、PIC-DEV-690RLの場合には、そのMCUであるPIC16F690を設定します。
コンパイラの確認
MPLAB IDEの[Project - Build Options... - Project]を選択します。ウィンドウが開くので、[Driver]タブを選択し、HITECH C PROコンパイラが選択されていることを確認します。
インクルードパスの設定
MPLAB IDEの[Project - Build Options... - Project]を選択します。ウィンドウが開くので、[Directories]タブを選択し、[Show directories for:]のプルダウンリストで、[Include Search Path]を選択し、PICSYS16のソースファイルのディレクトリをインクルードパスとして設定します。
マクロ定義の設定
MPLAB IDEの[Project - Build Options... - Project]を選択します。ウィンドウが開くので、[Compiler]タブを選択し、プロジェクトに必要なマクロを定義します。
リンカーにコールグラフの出力指定
MPLAB IDEの[Project - Build Options... - Project]を選択します。ウィンドウが開くので、[Linker]タブを選択し、詳細なコールグラフを出力するように指定します。