PIC18F26J50は、USB機能を内蔵した新世代のPIC18チップです。
USBを内蔵したPICとして広く用いられているPIC18F2550や、ArduinoのコアチップであるATmega328Pとの大まかな比較を以下に示します。
項目 | PIC18F26J50 | PIC18F2550 | ATMEGA328P |
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稼働電圧 | 3.3V | 3.3V-5V | 3.3V-5V |
プログラムメモリ | 64KB | 32KB | 32KB |
RAM | 3.7KB | 2KB | 2KB |
性能 | 12MIPS | 12MIPS | 20MIPS |
内蔵発信器 | 48MHz | 8MHz | 8MHz |
USB | ○ | ○ | × |
タイマー | 5 | 4 | 3 |
AD変換 | 10 | 10 | 6 |
USART | 2 | 1 | 1 |
I/Oピン割当機能 | ○ | × | × |
PIC18F26J50には高精度の発信器が内蔵されており、クリスタルなどを外付けせずにUSBの通信機能を利用することができます。
内蔵発信器の精度は、USB機能の利用に耐えられる0.15%となっており、通常0.3%-0.5%の精度となっているセラロックなどよりも高い精度を、外付け部品なしで実現できるという特徴を持っています。
また、PLLを内蔵しており、外付け部品なしでチップの最高動作速度である48MHzのCPUクロックで稼動させることができます。